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いわゆる「ハゲタカジャーナル」問題に関する質問主意書
経過状況:答弁受理
近年、学術界において、いわゆる「ハゲタカジャーナル」と呼ばれる質の低い学術雑誌の存在が問題視されている。これらのジャーナルでは、学術界で掲載論文数が研究者としての業績として重視されることを悪用し、適切な査読を行わないにもかかわらず、著者から高額な掲載料を得ているケースが多い。昨今の世界的な物価高騰に伴い、健全な査読を行っている学術雑誌の掲載料も高騰しており、本問題を複雑化させていると考える。日本でも特に若手研究者は任期付の職に就くことが多く、限られた任期中に少しでも多くの論文を投稿したいという強い動機を持つ中、「ハゲタカジャーナル」への掲載論文が増加することで、研究成果の信頼性が低下し、ひいては日本の学術水準全体に悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。また、税金を原資とする公的助成金の一定割合が「ハゲタカジャーナル」への掲載料として支弁される可能性も懸念される。本問題の解決には、「ハゲタカジャーナル」への投稿が業績として数えられないように指導・監視の強化を行うこととともに、掲載料の心配なく学術研究成果を健全な雑誌に投稿できるように支援することが必要と考える。
よって、以下の点について政府の見解を問う。
質問1
「ハゲタカジャーナル」の現状について
1 「ハゲタカジャーナル」と呼ばれる不適切な査読を行う学術誌の存在を認識しているか、またその趨勢を随時把握しているか、政府の現状認識を示されたい。
2 日本国内の研究者が「ハゲタカジャーナル」に学術論文を掲載した件数について、政府が把握している統計を可能な限り示されたい。
3 「ハゲタカジャーナル」に掲載された学術論文に関し、科学研究費助成事業(科研費)をはじめとする公的補助金によってその掲載料を支弁されたケースの有無について、政府の認識を示されたい。
4 「ハゲタカジャーナル」の問題が、日本の学術研究の国際的評価や信頼性に与える影響についての政府の評価を示されたい。
回答(質問1 の1について)
お尋ねの「ハゲタカジャーナル」の具体的に意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難であるが、令和五年九月二十五日に日本学術会議が取りまとめた「回答 論文の査読に関する審議について」において、「研究者から掲載費用を得ることを目的とし、実質的に査読を行わない学術誌が存在しており、質の低い論文を公開している。」とされていることは承知している。
回答(質問1 の2及び3について)
お尋ねの「ハゲタカジャーナル」の具体的に意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難である。
回答(質問1 の4及び質問4 について)
お尋ねの「ハゲタカジャーナル」の「問題」の具体的に意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難である。
質問2
研究者・研究機関における対策について
1 研究機関や学会が研究者に対し、「ハゲタカジャーナル」への論文掲載を避けるための啓発を行う必要性について、政府の見解を示されたい。
2 日本の大学や研究機関において、研究者採用時の業績評価等の基準に「ハゲタカジャーナル」に投稿された論文の排除を盛り込む必要性の有無について、政府の認識を示されたい。
3 日本の大学や研究機関が、掲載料の心配なく学術研究成果を健全な雑誌に投稿できるように支援するため、政府は支援策を検討しているか。具体的な施策を示されたい。
回答(質問2 の1について)
お尋ねの「ハゲタカジャーナル」の具体的に意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難であるが、論文を投稿する学術誌については、研究者が自ら判断すべきものであり、大学や学会等が研究者に対して、学術誌へ論文を投稿する際の注意点等を周知している例もあると承知している。
回答(質問2 の2について)
お尋ねの「ハゲタカジャーナル」の具体的に意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難であるが、「研究者採用時の業績評価等の基準」については、一義的には、各大学等において検討されるべきものと考えている。
回答(質問2 の3について)
お尋ねの「日本の大学や研究機関が、掲載料の心配なく学術研究成果を健全な雑誌に投稿できるように支援する」の具体的に意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難である。
質問3
公的助成金の適正利用について
1 科研費等の公的助成金の成果として発表された論文のうち、「ハゲタカジャーナル」に掲載された事例があった場合、それについて公的助成金の適正な使用と認めるか、政府の見解を示されたい。
2 公的助成金が「ハゲタカジャーナル」の掲載料に支弁されることを防ぐため、政府として考える監視体制の強化策を示されたい。
回答(質問3 について)
お尋ねの「公的助成金」及び「ハゲタカジャーナル」の具体的に意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難であるが、科学研究費助成事業等の競争的研究費(「科学技術・イノベーション基本計画」(令和三年三月二十六日閣議決定)における「競争的研究費」をいう。)に係る制度において交付される資金については、学術誌への投稿に係る経費を含め、研究開発等の実施に係る経費に使用することができることとしており、また、論文を投稿する学術誌については、研究者が自ら判断すべきものであり、大学や学会等が研究者に対して、学術誌へ論文を投稿する際の注意点等を周知している例もあると承知している。
質問4
国際的な対応との整合性について
1 海外の主要国において、「ハゲタカジャーナル」問題に対処するために講じられている施策について、政府が把握している事例を示されたい。
2 日本における「ハゲタカジャーナル」問題への対応を、どのような形で国際的な研究評価基準と整合させるべきと考えるか、政府の見解を示されたい。
回答(質問1 の4及び質問4 について)
お尋ねの「ハゲタカジャーナル」の「問題」の具体的に意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難である。