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「ふるさとの風」などに関する質問主意書

経過状況:

答弁受理

提出者 有田芳生
会派 立憲民主党
公式リンク 第217回国会 / 質問答弁

政府・拉致問題対策本部は、平成十九年七月から「ふるさとの風」と題する短波放送(以下、「この番組」という)を北朝鮮向けに行っています。この番組に関し、何点か質問します。

質問1

この番組の放送開始からすでに十七年が経過しています。政府は、これまでの経験を踏まえ、この番組放送をどのように評価されていますか。また、この番組放送を継続する意義についてお示しください。

回答(質問1 について)

 北朝鮮内への情報伝達手段が限られている状況において、拉致被害者のほか、北朝鮮住民や北朝鮮当局に対し、日本政府、日本国民、更には、国際社会からのメッセージを伝達する手段として、北朝鮮向けラジオ放送は極めて効果的であると考えている。このような考えから、政府は、日本語による北朝鮮向けラジオ放送「ふるさとの風」のほか、朝鮮語による北朝鮮向けラジオ放送「日本の風」によって、北朝鮮内への情報発信を精力的に行っている。

質問2

この番組の対象者は、政府が認定した拉致被害者だけなのですか。北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者はふくまれていないのですか。政府が考えるこの番組の対象者を明らかにしてください。

回答(質問2 について)

 「ふるさとの風」による情報発信は、拉致被害者としての認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者を対象としている。

質問3

この番組を拉致被害者が聴くためにはラジオが必要ですが、政府は、これまでにこの番組を北朝鮮の地で聴いたことがあると、帰国した拉致被害者から確認は取れていますか。

回答(質問3 について)

 帰国した拉致被害者の五名の方々は、「ふるさとの風」の放送を開始した平成十九年七月より前に帰国しており、北朝鮮において同放送を聞く機会はなかったため、これらの方々からお尋ねの「確認」は取っていない。

質問4

現在、北朝鮮の地にとらわれている拉致被害者から、政府はどのようにしてこの番組の受信の有無を確認しているのですか。

回答(質問4 について)

 御指摘の方々からは直接確認していないものの、政府として、北朝鮮の近隣地域において「ふるさとの風」の放送に係る受信状況のモニタリング調査を行うなどにより、北朝鮮においても同放送が受信できていることを確認している。

質問5

この番組の放送について

1 平成十九年七月の放送開始から令和七年一月三十一日まで、この番組は合計何日放送しましたか。年度ごとの放送日数を可能な限りお示しください。

2 この番組の制作及び放送等についてどれだけの費用が掛かったのか、令和五年度の実績を可能な限りお示しください。

回答(質問5 の1について)

 「ふるさとの風」は毎日放送している。放送を開始した平成十九年七月九日から令和七年一月三十一日までの日数は、六千四百十七日である。

回答(質問5 の2について)

 令和五年度の「ふるさとの風」及び「日本の風」の制作及び放送に係る費用は、約一億四千六百八十二万円である。なお、両放送に係る事業を併せて関係業者に委託しているため、放送ごとの内訳は算出できない。

質問6

民間の特定失踪者問題調査会も、平成十七年十月から北朝鮮にとらわれている同胞の全てを対象として「しおかぜ」と題する短波放送を続けています。

1 政府は、この「しおかぜ」とどのような連携を図っていますか。

2 この「しおかぜ」に対しどのような支援を行っているのですか。具体的にお答えください。

回答(質問6 の1について)

 「ふるさとの風」を運営する内閣官房拉致問題対策本部事務局は、御指摘の「しおかぜ」を運営する民間団体である「特定失踪者問題調査会」と共同で、ラジオ番組の公開収録を令和六年度において四回実施しているほか、同会との間の業務委託契約に基づき、同会が「しおかぜ」の無線局を運用する時間の枠の中で「ふるさとの風」を提供するなど、連携を図っている。

回答(質問6 の2について)

 総務省では、「しおかぜ」の無線局において使用される短波放送用の周波数について、外国において短波放送による放送事業を行う者と半年ごとに調整している。北朝鮮からは、「しおかぜ」の受信を妨害する電波の送信が確認されていることから、当該妨害を避けるため、現在は、四の時間帯にそれぞれ異なる五の周波数で「しおかぜ」が送信できるようにしている。

質問7

政府の方針は、「ストックホルム合意に基づき、拉致問題をはじめとする日本人に関する全ての問題の解決に向けて全力を尽くしていく」(内閣参質一九三第七号)というものです。政府は、この方針に基づき、この番組を通じて残留日本人、日本人配偶者、行方不明者等、北朝鮮にとらわれている全ての日本人に呼びかけを行うべきと考えますが、政府の見解をお示しください。

回答(質問7 について)

 「ふるさとの風」は、拉致被害者への励ましや拉致問題をめぐる情勢の伝達等を目的としたラジオ放送であり、その情報発信の対象は、二についてで述べたとおりであるが、いずれにしても、政府としては、御指摘のいわゆる「ストックホルム合意」に基づき、日本人に関する全ての問題の解決に向け全力を尽くしているところであり、今後とも引き続きそのように努めてまいりたい。