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大阪万博の警備費の増額に関する質問主意書
経過状況:答弁受理
日本国際博覧会協会は二〇二四年十二月三日に大阪万博の警備費を百九十九億円から五十五億円増額して二百五十四億円とする方針を明らかにした。この警備費増額分は令和六年度補正予算に計上されている。経済産業省は、増額の理由として海外からの要人の来場が想定以上の見通しとなったことをあげている。大阪万博を巡っては、建設費や運営費など当初予算から増額が相次いでいるところ、以下質問する。
質問1
海外パビリオンの出展は撤退が相次いでいるのに、海外からの要人の来場が想定以上の見通しとなったというが、どこの国からどれだけ増加したのか。政府として把握しているところを明らかにされたい。
回答(質問1 及び質問2 について)
御指摘の「海外パビリオンの出展は撤退が相次いでいる」の意味するところが明らかではないが、お尋ねの「海外からの要人の来場が」「どこの国からどれだけ増加したのか」についてお答えすることは、警備上の観点から適切でないため差し控えたい。また、お尋ねの「海外からの要人の来場が想定以上となった」理由については、「海外パビリオン」の整備等やイベントの具体的な検討が進展したこと等であると考えている。
質問2
海外パビリオンの出展は撤退が相次いでいるのに、海外からの要人の来場が想定以上となったのはなぜか。想定が甘かったということか。政府の見解は如何に。
回答(質問1 及び質問2 について)
御指摘の「海外パビリオンの出展は撤退が相次いでいる」の意味するところが明らかではないが、お尋ねの「海外からの要人の来場が」「どこの国からどれだけ増加したのか」についてお答えすることは、警備上の観点から適切でないため差し控えたい。また、お尋ねの「海外からの要人の来場が想定以上となった」理由については、「海外パビリオン」の整備等やイベントの具体的な検討が進展したこと等であると考えている。
質問3
大阪万博の警備費は、当初は運営費から捻出することとなっていたが、二〇二三年九月十五日に当時の西村康稔経済産業大臣が国負担とする方針に変更し、百九十九億円とした経緯がある。今回の五十五億円の警備費増額について、当初の方針に則り運営費から捻出するべきと考えるが、政府はなぜ国民負担とすることとしたのか。政府の見解は如何に。
回答(質問3 について)
御指摘の「大阪万博の警備費」の意味するところが必ずしも明らかではないが、令和七年に開催される国際博覧会の会場内の安全確保に関するお尋ねの「政府の見解」については、令和五年十月二十七日の衆議院予算委員会において、西村経済産業大臣(当時)が「この万博の成功に向けて最も重要なことと言ってもいいと思いますけれども、安全確保について、このことについて、近年の警備事案、事故などを踏まえて万博誘致当初よりも高い水準が求められているという中で、万全を期す必要があるというふうに認識をしております。こうした状況を踏まえて、まさに万博の安全な運営、実施に不可欠な会場内の警備について、その強化の方向性を国が指示する形で行うことを想定をしておりまして、博覧会協会が行う事業である運営費を補塡するのではなく、私どもが責任を持って実施をするということで、この閣議了解に反するものではないというふうに認識をしております。」と答弁しているとおりであり、現時点においても引き続き高い水準での安全確保が求められている中、令和六年度補正予算において措置することとした当該安全確保に係る予算についても当該見解に基づくものである。