分かりやすい衆議院・参議院

TOP > 質問主意書・答弁書 > 櫻井周:大阪万博の前売り券の...

大阪万博の前売り券の販売の内訳に関する質問主意書

経過状況:

答弁受理

提出者 櫻井周
会派 立憲民主党
公式リンク 第216回国会 / 質問答弁

大阪万博の開幕まで残すところ約四ケ月となったが、前売り券の販売状況が順調とはいえない。大阪万博の運営費については入場券収入等で賄うこととなっていることから、赤字にならないようにするためにも前売り券販売の進捗管理が重要である。超早割一日券の販売期限である二〇二四年十月六日直前の一週間では駆け込み需要とみられる販売で週あたり百万枚以上販売したものの、超早割一日券の販売終了後は週あたりの販売数は激減し、その後は週あたり三万三千枚あまりの販売である。二〇二四年十二月四日時点で販売実績は七百四十万枚である。前売り券の販売目標千四百万枚のうち、経済界が七百万枚を購入することを表明しており、残る七百万枚は一般の販売となる。日本経済団体連合会の十倉会長は「七百万枚はちゃんとできる。経団連に限って言えば、順調だ」と発言しているところ、一般向けの販売状況が販売目標千四百万枚を達成できるかどうかのポイントとなる。そこで以下、質問する。

質問1

前売り券の販売目標千四百万枚の達成を見通すためには、経済界と一般向けの販売実績の内訳を示すことが重要と考えるが、政府の見解は如何に。

回答(質問1 について)

 御指摘の「前売り券」の「経済界と一般向けの販売実績の内訳」については、政府としては、公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会(以下「博覧会協会」という)において、一定枚数以上の直接販売、旅行代理店を通じた販売、博覧会協会の通信販売サイトを通じた販売などの販売方法ごとの販売枚数は特定できるよう努めているものの、御指摘の「経済界」がどの販売方法により「前売り券」を購入したのかの特定が困難であるため、当該内訳を厳密に把握することは困難であると承知している。いずれにせよ、政府としては、販売方法に応じた御指摘の「前売り券」の販売枚数を示すこと等により、令和七年に開催される国際博覧会の開幕に向けた準備状況を示していくことは重要であると考えている。

質問2

二〇二四年十月十三日の朝日新聞ウェブ版の記事によれば、記者の「一般の人の購入枚数はどれくらいなのか」という質問に対して、日本国際博覧会協会の石毛事務総長は「それは公表しない。手応えはあるが、それ以上は言ってはいけないことになっている」と答えた。一般の人の購入枚数を言ってはいけないというのは日本国際博覧会協会の決定事項か。そうであれば、いつどの会議で決定されたのか。また、言ってはいけない理由は何か。政府として把握しているところを明らかにされたい。

回答(質問2 について)

 御指摘の博覧会協会の石毛事務総長による発言については、一についてで述べたとおり、一で御指摘の「前売り券」の「経済界と一般向けの販売実績の内訳」を厳密に把握することが困難であり、御指摘の「一般の人の購入枚数」について言及することは困難であるという趣旨で述べたものものであると承知している。

質問3

販売済の前売り券の約七百四十万枚について、購入者のうち経済界と一般向けの内訳はそれぞれ何枚ずつか。このことに関し、本年十二月十二日の衆議院内閣委員会における藤岡たかお議員の質問に対し、経済産業省の浦上健一朗審議官は「博覧会協会で実際に販売を担当している担当者の肌感覚ということで申し上げれば、七百四十万枚のうち多くの部分は企業による大口で購入されたものだというふうに考えられる」と答弁している。経済産業省や浦上審議官が理解している「肌感覚」とはどのようなものか。「多くの部分」とは全体の何割ほどか。政府として把握しているところを明らかにされたい。

回答(質問3 について)

 御指摘の「答弁」における「肌感覚」という言葉については、「販売を担当している担当者」が御指摘の「前売り券」の販売方法ごとの販売実績を踏まえて抱いた印象を述べたものであり、また、お尋ねの「全体の何割」かについては、一についてで述べたとおり、一で御指摘の「前売り券」の「経済界と一般向けの販売実績の内訳」を厳密に把握することが困難であると承知しているため、お答えすることが困難である。