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拉致問題解決のための国際空港における情報発信に関する質問主意書
経過状況:答弁受理
質問
本職は、拉致問題解決のための有効な施策を立案すべく常日頃より情報収集を行っている。イスラエル国のベン・グリオン国際空港で渡航者は、飛行機を降り立って入国審査に向かうまでの間、イスラム過激派テロ組織ハマスの人質となっている百人以上のイスラエル人の写真が一人一人印刷されたパネル展示を見ることになる。外国の空港で最初に見るものは印象に残りやすい。また、ベン・グリオン国際空港から出国する際にも、同様のパネルを多数展示している。出発ロビーにある幼児の人質のパネルの前には、身を案ずる人が置いていった多数の玩具が供えられており、国際世論に対して人質救出を訴える非常に有効な施策である。
政府拉致問題対策本部が平成二十五年一月二十五日に決定した「拉致問題の解決に向けた方針と具体的施策」は、「内外世論の啓発を一層強化する。」と定めている。我が国も、成田国際空港、関西国際空港、東京国際空港等の国際空港において、政府の最重要課題である拉致問題に関する情報発信を積極的に行うべきと考えるが、政府の見解如何。
回答
お尋ねの「国際空港」における「拉致問題に関する情報発信」については、平成十九年十一月から平成二十年一月にかけて、成田国際空港及び東京国際空港において、また、同年六月から七月にかけて、成田国際空港、東京国際空港、関西国際空港及び新千歳空港において、それぞれ拉致問題に関する動画を放映している。現時点で、今後、御指摘の「国際空港」における情報発信を行う具体的な予定はないが、政府としては、広く拉致問題についての関心と認識を深めるために何が最も効果的かという観点から、有効な方策を不断に検討しつつ、拉致問題に関する啓発の取組を引き続き推進していく考えである。