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保険調剤を担う大手調剤薬局による脱税事案に係る政府の対応に関する質問主意書
経過状況:答弁受理
大手調剤薬局チェーンによる脱税事案が続いていると承知しているが、税金を適切に納めない事業者等が保険医療を担うことに大きな疑問を感じるゆえに以下質問する。
質問1
たとえば、大手調剤薬局チェーンの脱税事案については、消費税の不正還付やインバウンドによる免税販売における不適切な免税処理などの事案があったと承知しているが、そもそも調剤薬局というのは、国民の納付する社会保険料や税金などによって支えられる健康保険制度の中で保険調剤を担っている。この事実に鑑みれば、脱税事案などを引き起こすような事業者にあっては、健康保険法、国民健康保険法等の定むる保険医療を担う保険医療機関等として指定するのは不適切であると考える。こうした事業者については、今般の事例でいえば、保険薬局指定解除なども含む厳しい処置をすべきと考えるが政府の見解如何。
回答(質問1 及び質問2 について)
お尋ねの「今般の事例」については、個別の事業者に関することであり、お答えを差し控えたいが、一般論として、御指摘の「脱税事案を引き起こすような保険医療機関等」については、その事案の重大性や悪質性等は個別の事案に応じて様々であると考えられることから、診療報酬又は調剤報酬の不正な請求といった御指摘のような「保険医療の事務手続」における「法令遵守をむね」としない「不適切な事務処理が疑われても致し方ない」かどうかは一概には言えないものと考えており、お尋ねのように「保険薬局指定解除なども含む厳しい処置をすべき」か及び「健康保険法第七十三条の定むる個別指導や監査を厳しく実施するべき」かについて、一概にお答えすることは困難である。
なお、御指摘のような「事例」であるか否かにかかわらず、今後とも、健康保険法(大正十一年法律第七十号)等の規定や「保険医療機関等及び保険医等の指導及び監査について」(平成七年十二月二十二日付け保発第百十七号厚生省保険局長通知)等に基づき、個別の事案に応じ、必要な「個別指導や監査」を行うとともに、故意に診療報酬又は調剤報酬の不正な請求を行った場合等には保険医療機関又は保険薬局の指定の取消しを行うなど、適切に対処してまいりたい。
質問2
たとえば、脱税事案を引き起こすような保険医療機関等については、保険医療の事務手続においても法令遵守をむねとせず不適切な事務処理が疑われても致し方ないと考えるものであり、健康保険法第七十三条の定むる個別指導や監査を厳しく実施するべきと考えるが政府の見解如何。
回答(質問1 及び質問2 について)
お尋ねの「今般の事例」については、個別の事業者に関することであり、お答えを差し控えたいが、一般論として、御指摘の「脱税事案を引き起こすような保険医療機関等」については、その事案の重大性や悪質性等は個別の事案に応じて様々であると考えられることから、診療報酬又は調剤報酬の不正な請求といった御指摘のような「保険医療の事務手続」における「法令遵守をむね」としない「不適切な事務処理が疑われても致し方ない」かどうかは一概には言えないものと考えており、お尋ねのように「保険薬局指定解除なども含む厳しい処置をすべき」か及び「健康保険法第七十三条の定むる個別指導や監査を厳しく実施するべき」かについて、一概にお答えすることは困難である。
なお、御指摘のような「事例」であるか否かにかかわらず、今後とも、健康保険法(大正十一年法律第七十号)等の規定や「保険医療機関等及び保険医等の指導及び監査について」(平成七年十二月二十二日付け保発第百十七号厚生省保険局長通知)等に基づき、個別の事案に応じ、必要な「個別指導や監査」を行うとともに、故意に診療報酬又は調剤報酬の不正な請求を行った場合等には保険医療機関又は保険薬局の指定の取消しを行うなど、適切に対処してまいりたい。