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イージス・アショア及びイージス・システム搭載艦に関する質問主意書

経過状況:

答弁受理

提出者 原口一博
会派 立憲民主党
公式リンク 第216回国会 / 質問答弁

令和二年六月、当時計画されていた陸上配備型イージス・システム(以下、イージス・アショアという。)の配備を断念することが、河野防衛大臣(当時)により公表された。現在、イージス・アショアの代替として、イージス・システム搭載艦の整備が進められている。

これを踏まえ、次のとおり質問する。

質問1

政府がイージス・アショアの配備のために米国に支払った設計費や構成品の購入費等の経費について、年度ごとの金額と総額を可能な限り明らかにされたい。

回答(質問1 について)

 御指摘の「イージス・アショアの配備のために米国に支払った設計費や構成品の購入費等の経費」の具体的な範囲が必ずしも明らかではないが、政府が陸上配備型イージス・システム(以下「イージス・アショア」という。)の整備のために米国に支出した主な経費は、平成二十九年度のイージス・アショアに関する各種情報の取得のための約二十七億円及び令和元年度のSPY−7を除くイージス・アショア本体の取得経費の一部としての約九十七億円の総額約百二十四億円である。

質問2

政府がイージス・アショアの配備のために購入した構成品のうち、イージス・システム搭載艦に流用されるものは何か明らかにされたい。また、流用できなかったものがあれば、その理由と併せて明らかにされたい。

回答(質問2 について)

 イージス・アショアのために取得した構成品は、SPY−7及びイージス・システムであり、これらは、いずれもイージス・システム搭載艦の整備に用いる計画である。

質問3

報道等では、イージス・システム搭載艦は大きすぎて機動性に欠けるといった指摘もなされてきた。既存のイージス艦の増勢ではなく、新たにイージス・システム搭載艦を建造することとした理由について、政府の見解を伺いたい。

回答(質問3 について)

 政府としては、厳しさを増す我が国を取り巻く安全保障環境に鑑み、情勢に応じて我が国全域を常時・持続的に防護し得る体制を構築する必要があることから、既存のイージス艦に比べて、より優れた弾道ミサイルを迎撃する能力を有し、我が国を弾道ミサイルの脅威から防護することを主眼とする、イージス・システム搭載艦を整備することとしたものである。

 なお、イージス・システム搭載艦については、既存のイージス艦と速力等が大きく異なるものではなく、「機動性に欠ける」との御指摘は当たらない。