二〇二五年日本国際博覧会（大阪・関西万博）の入場制限に関する質問主意書
二〇二五年日本国際博覧会（大阪・関西万博）の開催をめぐっては、建設費の増額問題や二〇二四年冒頭に発生した能登半島地震の復興支援を優先すべきなどの意見もあり、開催の是非も含めて様々な議論がなされている。
そのような中、開催・運営の立場にある公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会（万博協会）副会長である吉村洋文氏が、本年三月、大阪維新の会の政治集会で、建造中の木造リング（大屋根）をめぐり批判的なコメントをしているとして、テレビ朝日系の情報番組「モーニングショー」のコメンテーターである元朝日社員の玉川徹氏に対し、「今批判している、名前言いませんけど、モーニングショーの「玉川徹」。今批判するのはいいけど、入れさせんとこかと。入れさしてくれと、これ見たいって言っても、モーニングショーは禁止。玉川徹は禁止って言ったろかなと」との発言を行った。よって、政府として公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会（万博協会）を所管する経済産業大臣に以下の質問をする。
質問1
政府はこの発言を公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会（万博協会）の見解であると考えているか否か。
回答（質問1 について）
吉村大阪府知事による御指摘の「発言」については、令和六年四月一日の記者会見において、同知事が、公務の場における発言ではない旨及び日本維新の会が開催した集会において政治家として発言したものである旨述べているものと承知している。このため、当該発言は、政治家個人としての発言であって、同知事がその公務として務める公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会（以下「博覧会協会」という。）の理事としての発言ではないことから、お尋ねの「公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会（万博協会）の見解」には当たらないものと考えている。
質問2
政府は公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会（万博協会）副会長吉村洋文氏の発言の撤回が必要と考えているか否か。
回答（質問2 について）
一についてで述べたとおり、吉村大阪府知事による御指摘の「発言」は、政治家個人としての発言であるため、お尋ねの「吉村洋文氏の発言の撤回が必要と考えているか否か」について、政府としてお答えする立場にない。
質問3
政府は、このような発言を行った吉村洋文氏を公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会（万博協会）副会長として適切と考えているか否か。
回答（質問3 について）
御指摘の「発言」に関する政府の考え方については、一について及び二についてで述べたとおりであるが、吉村大阪府知事については、博覧会協会の定款に基づき、令和七年に開催される国際博覧会の準備、開催運営等に寄与する地方公共団体の代表者として博覧会協会の社員総会の決議により理事に選任され、博覧会協会の理事会の決議により副会長に選定されたものであり、重要な事項について代表理事の諮問に応じて意見を述べるといった副会長の職務を適切に遂行してきているものと博覧会協会から聞いている。