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大阪万博の海外パビリオン「タイプA」の建設の進捗に関する質問主意書

会派 立憲民主党
議案提出者 櫻井周
公式リンク 第213回国会 / 質問 答弁

日本国際博覧会協会は、パビリオンの外観の完成について当初二〇二四年七月としていたが建築の遅れから二〇二四年十月中旬に後ろ倒しとした。そして、二〇二五年一月には内装を完成させることを目標としているものと承知している。

参加国が自前で建設する海外パビリオン「タイプA」は、資材価格高騰や人手不足などで、希望する国が当初の六十カ国から現時点で既に五十三カ国に減少した。このうち、パビリオンの建設工事が始まっているのが三十一カ国、パビリオンの建設の請負事業者が決定しているものの未着工なのが八カ国、パビリオンの建設の請負事業者が未決定なのが十四カ国である。以上を踏まえて、以下、質問する。

質問1

来年四月の開幕まで十カ月足らずとなった現時点で建築の請負事業者が未決定であれば、開幕までの完成は困難と考えられるが、政府の見解は如何に。

回答(質問1 について)

 お尋ねについては、先の答弁書(令和六年六月十四日内閣衆質二一三第一一二号。以下「前回答弁書」という。)一についてで述べたとおりである。

質問2

万博の華ともいわれる海外パビリオン「タイプA」の一部が未完成となった場合には、開催期間の序盤の入場者数が減少する可能性があると考えるが、政府の見解は如何に。

回答(質問2 について)

 令和七年に開催される国際博覧会(以下「博覧会」という。)に関し、御指摘の「海外パビリオン「タイプA」」の整備等の進捗状況を踏まえた当該整備等についての政府の考え方は、前回答弁書一についてで述べたとおりであるが、令和六年六月十九日時点では、御指摘の「海外パビリオン」の出展を予定する国が建物、内外装及び展示の整備等をするタイプAについては、三十二箇国が当該整備等を開始しており、また、御指摘の「海外パビリオン」の出展を予定する国が内外装及び展示の整備等をするタイプB並びに展示の整備等をするタイプCについては、百七箇国が出展を予定し、これらの整備等に先立って、公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会(以下「博覧会協会」という。)が建物の整備等を開始しているものと承知している。その上で、例えば、御指摘の「海外パビリオン」の出展を行う国が、そのタイプにかかわらず、独自の展示や博覧会の会場内におけるイベントを通じて特色ある出展を行う予定であり、また、御指摘の「海外パビリオン」に関係するもの以外にも、博覧会の開催の直後から様々なイベントが予定されているため、御指摘のように「開催期間の序盤の入場者数が減少する」とは必ずしも考えていない。

質問3

大阪万博の入場者数が目標の二千八百二十万人を大幅に下回った場合には、運営費について大幅の赤字が発生すると考えられるが、政府の見解は如何に。

回答(質問3 について)

 博覧会の運営については、博覧会協会において収支の均衡を保ちつつ行われるものと承知しており、御指摘のような場合においても、博覧会協会が適切に対応するものと承知している。

 なお、経済産業省としては、御指摘のように「赤字が発生する」ことがないよう、博覧会協会を適切に監督してまいりたい。

質問4

海外パビリオン「タイプA」の一部が未完成となった場合には、開幕日から二〇二五年四月二十六日まで一回入場可能な開幕券については払い戻しに応じるのか。

回答(質問4 について)

 御指摘の「海外パビリオン「タイプA」」の整備等の進捗状況を踏まえた当該整備等についての政府の考え方は、前回答弁書一についてで述べたとおりであるが、いずれにせよ、お尋ねの「払い戻し」については、博覧会協会として、博覧会協会が制定する「二〇二五年日本国際博覧会チケット購入・使用規約」に基づき、原則、これを行わないものと承知している。