FMS調達後の合理性の検証等に関する質問主意書
政府は、「衆議院議員原口一博君提出FMS調達後の合理性の検証等に関する質問に対する答弁書」(内閣衆質二一二第三二号)において、FMSによる調達の合理性を検証するに当たり、「装備品等のプロジェクト管理に関する訓令(平成二十七年防衛省訓令第三十六号)等に基づき、装備品等の調達の進捗状況、経費の発生状況等について、当該調達に当たってあらかじめ定めた計画との比較を行うとともに、その結果の分析及び評価を行うなど所要の確認を行うこととしているほか、各年度の予算編成過程において、調達した装備品等について、その必要性、性能、代替案、価格等の確認を行うこととしている」と答弁している。
これを踏まえ、次のとおり質問する。
質問1
「装備品等の調達の進捗状況、経費の発生状況等について、当該調達に当たってあらかじめ定めた計画との比較を行うとともに、その結果の分析及び評価を行うなど所要の確認を行う」としているが、これにより改善された具体的なFMSによる調達品は何か。
回答(質問1 について)
御指摘の「改善された」の意味するところが必ずしも明らかではないが、米国の有償援助による調達を含めた装備品等の調達に係る契約の締結後、装備品等の調達の進捗状況、経費の発生状況等について、当該契約の前にあらかじめ定めていた計画と比較し、その結果の分析及び評価を行うなど所要の確認を行い、必要に応じ適切な対応策を講ずることとしており、例えば、弾道ミサイル防衛用迎撃ミサイル(SM−三ブロック?A)については、ライフサイクルコストを抑制するために必要な対策を検討し、計画の見直しを行ったところである。
質問2
「各年度の予算編成過程において、調達した装備品等について、その必要性、性能、代替案、価格等の確認を行う」としているが、令和六年度予算の編成過程において、これらの確認を行った結果として継続して調達することとした主な装備品は何か。また、当該装備品を継続して調達することとした理由について、右記確認の観点から説明されたい。
回答(質問2 について)
令和五年度予算において調達した装備品等のうち、例えば、F−三五A戦闘機については、高度な性能を有する戦闘機であって、我が国の防衛力の強化のために必要なものであり、これを調達したことは、必要性、性能、代替案、価格等に照らし適切であったと考えられることから、令和六年度予算案においてもその購入に係る経費を計上したところである。