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大阪万博の会場アクセスのためのシャトルバスの運転者確保に関する質問主意書

会派 立憲民主党
議案提出者 櫻井周
公式リンク 第213回国会 / 質問 答弁

大阪府および近隣府県においては、バスの運転者不足が深刻化している。例えば、大阪府富田林市を中心に路線バス事業を営んできた金剛バスは二〇二三年十二月に十五路線の全てを廃止した。また、阪急バスは二〇二三年十一月に路線廃止や減便を行っている。廃止・減便の理由は、いずれも運転者の確保が困難とのことである。

二〇二四年四月からはバスやトラックの運転者の時間外労働時間の規制が強化された。これに伴い、バスの運転者不足が深刻化している。例えば、修学旅行のための貸切りバスが手配できずに行程を変更する事態も生じている。

二〇二五年に開催の大阪万博においては、会場へのアクセスとして、大阪・梅田駅、新大阪駅、難波駅、上本町駅、天王寺駅、尼崎駅、堺駅、桜島駅など主要駅からシャトルバスの運行を計画しているところ、以下、質問する。

質問1

バス運転者不足の中で、大阪万博の会場アクセスのシャトルバスの運転者をどのようにして確保する計画か。政府として把握するところを明らかにされたい。

回答(質問1 について)

 お尋ねについては、例えば、令和六年四月二十四日の参議院予算委員会において、自見国際博覧会担当大臣が「バスの事業者と博覧会協会が現在、グループ企業内での運転士の応援の要請、また大型免許を保有する消防や自衛隊OBの雇用、そして旅行業者を通じました全国の貸切りバス事業者からの運転士募集などの人員の確保に懸命に努めていただいておりまして、関係者の御協力を最大限いただいているところでございます。」と答弁しているとおりである。

質問2

大阪万博の会場アクセスのシャトルバスに多くの運転者を確保すれば、バスの運転者不足の市民生活への影響が深刻化すると懸念するが、政府の見解は如何に。

回答(質問2 について)

 御指摘の「懸念」に関しては、御指摘の「会場アクセスのシャトルバス」を運行する各バス事業者からは、各地域で必要な路線バスの運行が維持されることは重要であり、それらの減便につながるような事態を招きながら当該シャトルバスの運転士を確保することは想定しておらず、一についてで述べた取組を通じて必要な運転士を確保することとしていると聞いており、適切な対応がなされるものと考えている。